2007年5月31日木曜日

彼女のこと。

職場の店長が、7月、中国へ旅行に行くことになったそうです。
ただし、行き先は市街から遠く離れた山の奥だそうで、
ガタガタ道を、えっちらおっちら歩く旅なのだとか。
67歳の挑戦、だそうです。

そのことを、店長と同級生の先輩と話していたら、
先輩が、満州の生まれだったということを思い出し、
どこに住んでいたのか、
どんな暮らしだったのかという話題になりました。

そうして、彼女が満州で生まれ育ち、中国へ移り、
終戦後、日本へ引き上げてきた足跡をたどると、
その過酷さと、想像も及ばないような苦労に、
私は、言いたいことがうまく出てこなくて、
涙がじんわりと、浮かんできたのでした。

彼女の苦労と、何よりも、家族を守ったご両親の苦労。
当時、多くの日本人がそうやって、
永住の地となるはずだった場所を追われ、
行くあての保証などない、日本に帰ってきた。
家族全員が生きて会えることが、奇跡だった時代のこと。

それを体験した人が、こんなに身近にいたんだと、
10年近くこの職場にいて、初めて知りました。





T先生。

以前、1年ほど通っていた病院の先生と、
久々に電話をしました。
4年ぶりくらい。
ある用事があって、電話をすることになったのですが、
急なことだったので、ちょっと緊張。
でも、嬉しい。

今の私、
先生のところに通っていた時には考えられないくらい
元気で、広い世界に飛び出していますよーと、
せきを切ったように、息をつく暇もなく話しました。

先生は「よかったじゃない!」と、笑っていました。
「今思うと、T先生って、すごい先生だったんだなって」と言うと、
「そうそう、すごい先生なんですよ」と、また、けらけら笑う。
私を助けてくれた恩人は、そうやって、いつも笑って
どーんと、やさしく背中を押してくれていました。

数年前に大学病院を移り、昨秋開業したのだということで、
今度遊びに行きますと、電話を切りました。

クマさんみたいなT先生、
また会えるのを、楽しみにしています。

2007年5月25日金曜日

家路を

駅からほぼ一直線の道を
20分ほど歩くと我が家に到着する。

駅に向かう時は
気分によっても天気によっても
全然違った距離に感じる

帰りは遅くなることが多いので
夜道をてくてく

まっすぐな道だから
先が長く見えるのだけど
オレンジ色の光のもれる玄関の扉をあけると
前髪のそろった奥様が
居間で寝ちゃっている図を思い浮かべながら
てくてくてくてく

引越してちょうど半年ぐらい
いつの間にかこの道が
しっくりと家路になっていました

2007年5月22日火曜日

ひとりごと。


休日。

今日は、ひとりでいたい気分。
でも、ずっと家にいると、どうも余計なことを考えてしまうので
支度をして、文庫本を持って、自転車で小金井公園へ。
100円のアイスを片手に、木陰のベンチで小一時間読書。

そのまま自転車で駅前に出て、夕ごはんの食材を買う。
亀吉くんの実家から、新玉ねぎをたくさんもらったので、
丸ごとスープ煮に。

ごはんを作ったり、洗濯物をたたんだり、
ひとつひとつの動作を、いつもよりゆっくりと、丁寧にする。
最近ずっと、なんだかイライラして、
理由もなく、焦っていた。

ひとりでいたいと思う時があるのに、
ひとりでいることに、慣れていない。
時間をどう使っていいのかわからず、
無駄に過ごすことが多い気がして、
自分のそういうところが、嫌だった。
だから、少しでもシャンとして、自分が好きだと思えるように、
休日の過ごし方を工夫する。
今は、その訓練をしている。

夕日の差し込む寝室が、オレンジ色に染まってきれいだった。

2007年5月19日土曜日

発売しました。


主婦と生活社から本日発売した、インテリア雑誌、
「Come home! Vol.8」に、我が家を載せていただきました。

4ページにわたり、
素敵な写真と文章で紹介していただいています。
本当に、写真がきれいで・・・
実物は、はたしてこんなにきれいかな(笑)。

3月、庭のユキヤナギが満開のよく晴れた日に
撮影に来ていただきました。
とても、良い経験ができました。

本やさんでお見かけの際は、

ぜひともお手に取ってみてください。

2007年5月16日水曜日

小箱の中には。



手のひらに乗る、小さな箱。
中には、これまた小さな小さな、
ダンボールのおうちが三つ。

ともだちに頼まれて、作りました。
今回はちびサイズで作ってみたのですが、
小さいはかわいい、です。うん、いい感じ。

リメイクした箱には、新聞紙やら古い紙やらをコラージュ。
麻ひもをぐるぐる巻き付けます。
この感じも、好きです。


2007年5月14日月曜日

母の日。

独立して、初めての母の日。
この日のために用意したプレゼントと、
久しぶりに書いた手紙。

離れてみると、お母さんの存在の大切さ、ありがたみを
しみじみと感じます。
お母さんのことを思い、時々ふと、
涙が出てくるような、切ない気持ちになります。

そうして日々ふりつもった気持ちを、
文字にして伝えたくなり、手紙を書きました。

大切なものは、手元から離れて初めてきづくのだということを
実感した母の日でした。

みそじ!バースデー!

我がパートナー、亀吉氏。
5月12日に誕生日を迎えました。
めでたく、切りよく、三十路です。
十の位が増える誕生日って、なんだか特別です。

いいオトナになったのだから、こういう時くらいはと、
今回のプレゼントは奮発してしまいました。
一日かけて、宝探し。
くたびれた靴、一張羅のスーツに代わるものを探して
新宿、青山、渋谷と回り、悩みに悩んで手に入れた二品。
トリッペンの靴と、YAB-YUMのシャツ。
http://www.trippen.co.jp/
http://www.yab-yum.com/top_yy.html

程よくスポーツテイストでスーツに合う、
でも、麻色にもちゃんとお似合いの革の靴。
YAB-YUMでは、ディテールに凝ったオックス地のグレーのシャツ。

大好き、でも憧れのYAB-YUM。
お店に行ったのは久しぶりだったのですが、
今期はいつもに増して、私好みになっていて、
店内に入るなり、大興奮。
麻やコットンを中心とした、ナチュラルで軽やかな感じ。
素材も重ね方も色使いも、本当に素敵で、
「はぁ〜、かわいらしい〜」を連発。
でもYAB-YUMは、サイズが全体的に小さめ(涙)。
そして自分が着るなら、レディースよりも甘さを抑えた
メンズの方がいいかも(サイズ的にも)。
結局・・・私も大判のストールを買ってしまいました。
お昼代、節約しなくちゃ。

目の保養をして、宝物も手に入れて、
嬉しいうれしい、一日でした。

2007年5月1日火曜日

「紙からはじまる旅」展。


ちょうどお休みの今日、どこかに出かけたい!と思っていたら、
恵比寿のギャラリー「drop around」にて
「紙からはじまる旅」という展示が始まると知りました。
http://www.droparound.com/event/kami.html

友人と3人、恵比寿から代官山を行ったり来たり。
展示はとても良かったです。作品も好みで、素敵でした。
ビルの小さな一室を味わいある雰囲気に改装し、
古道具と、それに良くあう紙の作品たちが飾られて、
まるで、異国の街に来たような錯覚に。
古い紙類も数多くあり、数点購入。
井上陽子さんの小さなコラージュ作品も手に入れ、ご満悦。

お茶の時間には、オープンしたばかりのカフェ「歩粉」へ。
これがまた・・・3人とも誰も場所を知らず、
どうにかこうにか、探し当てることができました。
でも、その甲斐があったというほど素敵なお店で、
スイーツ3種がのったプレートと飲み物に舌鼓。
楽しい話にも花を咲かせ、大満足の休日でした。

実は、とっても出不精な私。
ともすると、家に引きこもりがちなのですが、
気候も良くなったし、できるだけ外へ外へ。
出不精なくせに、一人でいると
わけもなく、不安で寂しくなってしまうのです。


SHOZOにて。 その6


SHOZOのギャラリーは、展示スペースが二部屋に分かれています。
その片方の小さな一部屋は、
「CHICUCHICU5/31」こと、チクチクさんのお洋服スペースに。
つい立てで試着スペースも用意。
さらにその白い部分には
「しはん」のもう一つの作品、映像を映しました。
映像は、チクチクの春夏のカタログ代わりです。

ボディに着せたコーディネートと合わせた帽子は、
「EUDORA」さんのもの。
見えづらいのですが、焦げ茶色のストローハットです。
夫はこれが気に入り、メンズ仕様に直してもらうということで
購入させていただきました〜。

SHOZOにて。 その5


またまた、わかりづらいのですが・・・上の段の左側。
赤い地の、ジャバラ状の豆本は、

コラージュ作品を出品した「コバヤカワユミ」さんのもの。

この他、ちょっとした贈り物や手紙につけるとかわいい紙のタグ、
小さな布の端切れやレースをコラージュしたブローチなど、

乙女心をくすぐる作品が勢揃いでした。


ちなみにその下の段は、「しはん」の作品。
ダンボールで作った、小さなお家たち。
色と質感を大切に、いろいろな種類の屋根をつけました。
拡大画像は、また後ほど・・・。
他の細々したかわいいものは、
SHOZO JAPONで扱っている雑貨です。

SHOZOにて。 その4


masako。さんの作るビーンズバッグ。
「M-CIAO!」という名前で活躍中です。
コーヒー豆の入っていた麻袋を使ったバッグは
素朴な味わいが、いい感じ。
おばさんの絵のものは珍しいそうで、
すぐに嫁ぎ先が決まりました。
実は、私も狙っていたのですが・・・。
これは、ほんの一部。
他にもいろいろなビーンズバッグを出品、大人気でした。